光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

  「追憶」

人類の午後は失語し秋のこゑ

 

生きるなら心を燃やせ曼殊沙華

 

追憶の中に息づく紫苑かな

 

天界に紫苑咲きしと母のこゑ

 

追憶が追憶を生む秋の雨

 

ひたむきな曼殊沙華ふと疎ましき

 

風の奥かなかなしぐれ遠ざかる