光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

詩の水脈

鴛鴦の水脈涸れずあり詩の器

悲しみは拳のかたち通夜寒波

街騒を消してやさしき寒の月

古書街の十一月の日の匂ひ

書架に差す冬日に眠る罪と罰

睥睨す皇帝ダリアなら許す

冬三日月黙しがちなる一行詩