光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋麗

秋麗や水かげらふの文読まむ

秋の雨

マトリョーシカに潜む神あり秋の雨

赤とんぼ

赤とんぼ止まりし指を陽に吸はす

小鳥来る

君眠るしづかな場所に小鳥来る

子規忌

子規の忌や五音七音素数の詩

敬老の日

唯々諾々と敬老の日を過ごしけり

銀河

たゆたふべし銀河 我が死の未来にも

秋思

暁闇にうつつの見えし秋思かな

秋黴雨

錆び付いた肺で息する秋黴雨

一対のふくらむ肺を思ふ秋

羊雲

引き裂かれ四散し羊雲流る

河 9月号掲載句

「ノーブレス・オブリージュ」 青梅雨や書架に傾げる罪と罰不発弾抱へ父の日老ゆるなり夏至の日の鳥語で彫りし森の石 昼と夜が最もアンバランスなれば 精霊の押し寄せてくる夏至白夜少年の後ろの闇の祭かなバーボンと葉巻(シガー)と万年筆(ぺン)と夜の驟雨潔…

セプテンバー

セプテンバー臍にピアスのヴィーナス来