光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河 9月号掲載句

ノーブレス・オブリージュ」  

青梅雨や書架に傾げる罪と罰

不発弾抱へ父の日老ゆるなり

夏至の日の鳥語で彫りし森の石

 昼と夜が最もアンバランスなれば
精霊の押し寄せてくる夏至白夜

少年の後ろの闇の祭かな

バーボンと葉巻(シガー)と万年筆(ぺン)と夜の驟雨

潔白のハンカチ。ノーブレス・オブリージュ