あ〜あ〜と溜息をつき八月尽ため息を吐きてわが身の八月尽
モノクロームの昭和の我ら秋暑し
雑草のもの言はぬこゑ敗戦忌
路地に降る雨をみてゐる健次の忌
八月や祇園精舎の鐘の音す
おろかさの極まりとして爆忌くるヒロシマへ折鶴何羽翔つたらう
傷の雨修司忌やエンドロールに傷の雨 修司忌の薔薇回廊にゐてひとり 母遠く吹くたんぽぽの絮なりし 薔薇の木に薔薇咲く父の日でありぬ 皮膚いちまい鞣してゐたり薔薇の雨 天皇制の向かう真赤なバルコニー
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