まぼろしの鷹蒼天の真中にゐ
丹田のすこし衰へ青木の実
炉話に火の恍惚をくべにけり
「雪」 その日より沖見ることの多かりし手紙のやうな雪降る今日も神さまの死角を満たすやうに咲く冬の櫻は仄かにひかる
天外を鶴一羽ゆく日なりけり
マフラーに孤独を巻いてゐたりけり
渦巻いて星の生まるる寒さかな
淑気満つロイヤルブルーのインク壺
詩の神の手を振る方を恵方とす
天皇の澄んだこゑ聞く二日かな
美しきまほらの年が明けるなり
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