軍靴近づく薔薇回廊の午後なりき
半地下のカレー屋に入る走り梅雨
柿の花身近に美しき死がありぬ
書肆ぬける風に五月の匂ひあり
躑躅山髑髏となりし夕まぐれ 無患子のからからころと別れよか 村重番
母の日のかひな二本に抱かるる
切なさやダンディズムから夏は来ぬ
子供らのこゑ一列に桜の実
魚籠提げて子どもらの来るこどもの日
あかんぼのほのかに甘し聖五月
逝く春の山河に青き暮色あり
ダイナモのやうに五月の来てゐたり
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