光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

如月

きさらぎの光雫のなか帰る

亀鳴く

糺すでもなく赦すでもなく亀鳴けり

ふなぼり句会

遺言の紙切れ飛ばす春一番 虚空より手紙のやうな春の雪 うぶすなに遊ぶ兜太と雀の子 叛逆の一字残して卒業す

初蝶

ひりひりと死の草むらに初蝶来

土筆

縄文の土偶に土筆投げ込めり

春ショール

さぼうるのいつもの席に春ショール

仔猫

陽を孕む仔猫と眠る日なりけり

夜半の春

猫が聴く夫婦の会話夜半の春

春愁

春愁や挿し込む鍵の廻らざる

啓蟄

啓蟄の乗換駅でまごまごす

春の月

下駄鳴らしゆくポストまで春の月

如月

きさらぎの光の粒子ふりにけり

やっと移行が完了。 手のひらのわこといふ珠風光る