水鳥の黙の水脈より日暮れけり 詩の荒野吼ゆる狼ゐたりけり ふぐりなき狼もゐて咆哮す おほかみのこゑ谺する夜のふかさ 火のごとき孤独を焚べる夜の暖炉 君逝きてなんとつまらぬ冬の薔薇 報はれぬ生き方もあり冬山椒
猫達に送られ向かふ初句会 ジュヴゼーム今はジュテーム春近し 百万回生きた貌して竈猫
大歳の闇にこゑあり天動く うぶすなの初日浴ぶれば生きたしよ 初富士やほろびゆくもの見すゑをり 日溜まりの音なき波の浮寝鳥 そこばかり光こぼれて福寿草
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