枯野には父の木のあり泣きに来る 長兄 卓司 死去怖いと思ふ人ゐなくなり冬の鵙
小春日や憑神ならばあつち行け
十一月錆びた錨を上げてみよ
霜の通夜きふにあのこと思ひ出す 過去たちのたち騒ぎゐる霜夜かな
栗名月 ははひとりかなかなかなのなかかへる 小鳥来るここは親族(うから)の眠る村 今ここにゐるのが私まんじゆさげ 露草のしづけさに母顕ちにけり 父来てゐるか 栗名月は河の上 星空保護区残る螢となりゐたり モザイクになりゆく記憶すいつちよん
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。