光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」11月号 掲載作品

           栗名月      

ははひとりかなかなかなのなかかへる

小鳥来るここは親族(うから)の眠る村

今ここにゐるのが私まんじゆさげ

露草のしづけさに母顕ちにけり

父来てゐるか 栗名月は河の上

星空保護区残る螢となりゐたり

モザイクになりゆく記憶すいつちよん