2009-04-19 「河」 角川春樹主宰作品 花夕焼ひとを遥かにしてゐたる ゆく春の木曽路は雨となりにけり 花の日のわれのいのちに花が降る 月光の花の棺に眠るべし ゆく春や寄せては返す波の音 ブルースは78回転の暮春かな出句 春の雨坐る人なき青き椅子 初蝶といふあやふさの風の中 菜の花や血脈に顕つ縄文人 ルノワール句会(夏・海・鼻・レース・葉・羽) 夏至の夜の風凪にけり鼻の先 修司忌のペガサス羽を畳みけり かごめかごめ真夏の空が餓えてゐる