光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」

角川春樹主宰作品
 花夕焼ひとを遥かにしてゐたる
 ゆく春の木曽路は雨となりにけり
 花の日のわれのいのちに花が降る
 月光の花の棺に眠るべし
 ゆく春や寄せては返す波の音
 ブルースは78回転の暮春かな

出句
春の雨坐る人なき青き椅子
初蝶といふあやふさの風の中
菜の花や血脈に顕つ縄文人


 
ルノワール句会(夏・海・鼻・レース・葉・羽)
 夏至の夜の風凪にけり鼻の先
 修司忌のペガサス羽を畳みけり
 かごめかごめ真夏の空が餓えてゐる