天高し掬ひきれない一行詩
沈黙の緑を生きて金木犀
空はからつぽ晩秋のカフェの窓
火の篩愛の篩や曼殊沙華
人間てふ淋しき虫の鳴きにけり
馬車道を海の香走る秋の雨
あかつきの闇に拾ひし月の殻
やはらかきいのちなりけり今年米
もう誰もゐない仕事場蚯蚓鳴く
銀漢や時間遺伝子犇めきぬ
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