父母未生以前の海鼠喰らひけり
白息や午前十時の映画祭
黙といふ言の葉燃ゆる寒椿
ジャップと呼びし漢自裁す雪来るか真生保守の漢逝きけり雪のこゑ
小春日のしづかさ食めよ青鴉
慣れてゐるはずの侘しさ小豆粥
ペチカ燃ゆ鏡の奥の夜をめくり
万物に生と死のあり粥柱
纏ふもの還し冬木の芽のひかり
雪しんしん酒場に放送禁止歌
正月の一日は無為に過ごしけり
一月一日しづかにすけてゆきにけり元日のなんと寂しい入り日だらう
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