光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河 

出句三句
 十字路に小さき春が竦みゐる
 紅灯の街に缶蹴る二月かな
 地玉子のいちづに熱き春隣

角川春樹主宰作品
 多喜二忌の夜の静寂に海がある
 オルガンを鳴らす夕べや西行
 囀りや千葉拘置所に朝が来る
 巣箱かけ真白き午後の回りだす
 白魚汁積もらぬ雪の降りにけり