光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

墨田句会吟行

「水戸 大塚湖・偕楽園吟行」
白鳥の首に愁ひのありにけり
白鳥の蕾のごとく漂へり
白鳥の翔つとき水面走りけり
黒鳥の真赤な嘴風光る
白鳥の空恋しさに飛び翔てり
こみ合つてゐて白鳥の静かなり
長き水脈短き水脈に春の風

手の届く対岸の梅愛でにけり
梅二月見知らぬひととゐるベンチ
無垢なもの枝垂梅より降り来たる
日の粒の零れていたる枝垂梅
目瞑れば白梅の闇手に触るる
梅林の迷路となれる日暮かな