2009-02-22 墨田句会吟行 「水戸 大塚湖・偕楽園吟行」 白鳥の首に愁ひのありにけり 白鳥の蕾のごとく漂へり 白鳥の翔つとき水面走りけり 黒鳥の真赤な嘴風光る 白鳥の空恋しさに飛び翔てり こみ合つてゐて白鳥の静かなり 長き水脈短き水脈に春の風手の届く対岸の梅愛でにけり 梅二月見知らぬひととゐるベンチ 無垢なもの枝垂梅より降り来たる 日の粒の零れていたる枝垂梅 目瞑れば白梅の闇手に触るる 梅林の迷路となれる日暮かな