光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

中山道(御嶽〜大田宿〜鵜沼〜岐阜〜美江寺)

日うらうらリュック一団足軽ろし
縺れ合う初蝶高く昇りけり
初蝶や飛騨の青空縺れゆく
黄水仙ラジオ聴きつつ野路ゆけり
木蓮可児郡可児町森閑と
ゆさゆさと標の一樹白木蓮
対岸の風鎮もれる竹の秋
御嶽山白き帽子を見せにけり
旅人の見上げてゐたる白木蓮
黄水仙岡本一平眠る地よ
本陣の榎大樹や暖かし
花冷えのうとう峠の一里塚
囀りや川を隔てて響きあふ
鶯の声ゆたかなる川辺より
乳鋲の錆びし古刹や雪柳
菜の花や一両列車現るる