2009-04-22 「河」江戸川勉強会 行く春の鉄の架橋の響きけり/こ ゆつくりと春をとろ火で塩胡椒/ひ 荒東風や試されてまだ親をする/よ ドーナツの穴の中まで春の雲/ひ 逃げ水や願望ひとつ街を発つ/こ 過去のない海へ四月の帆を張りぬ/こ 風光り声は大河に辿り着く/よ 花いばら我が十字架の遥かなり/こ ちゅうりっぷペイネの窓にゐるふたり/よ 桜しべ時の渚に降りにけり/こ 小手鞠や少女のやうな風の中/ち 春あけぼの橡林に風抜けり/ち リリーマルレーンラジオより来る暮春かな/よ