光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」

角川春樹主宰作品
天蓋の蒼く澄みたる昴の忌
千代田区の雨の茅の輪をくぐりけり
文月やプラネテリウムの椅子にゐる
海の日の夕焼さめし海のいろ
ヒロシマの一樹余さず蝉時雨
もて余すいのち四万六千日
 
 

                          
硝子絵に透かし水無月みてゐたる 美智子秀逸    
方舟に乗りそこねたる山椒魚   主宰佳作
ざわめきて夜が来る四万六千日  主宰秀逸・美智子秀逸

マクドナルド句会」和・切・秋・飛・遠・鉛
風切羽拾ひて帰る夜釣かな
昼顔や鉛の兵隊動き出す
大暑かなヒロシマ過ぎる飛翔体
遠き日の没日コップには熱帯魚