2009-08-23 墨田吟行句会(深大寺) とんぼうの大音響に番ひけり 処暑の日のなんじゃもんじゃの木に雫 山門に秋蝶吹かれ入りにけり スカートの下に残暑のありにけり 水音にまだ緋の薄き赤とんぼ ひぐらしの声降りしきる大樹かな ユーモアで掬ふ残暑でありにけり 棘のある言葉飛び出る残暑かな 「推敲後」 みんみんのみんのひとつに撃たれけり たましひのひとつのかたち蝉の殻 一行詩ほどのゆらぎや水の秋 秋蝶の触れたるものに触れにけり 喪失てふ空間残し蝉の殻