光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

国分寺吟行

カルメンの如く身を反り曼珠沙華
湧き水を使ふ生活や花梨の実
縄文の水のこゑあり竹の春

(稲・机・穴・秋燕・緑読み込み)
稲の香や父の記憶のない家庭
文机に革命の文字長き夜
金風の通り抜けたる鼻の穴
秋燕や昭和の母が泣きじゃくる
緑陰に死ぬ逝くひとの口唇吸へり