光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」江戸川勉強会

日向ぼこして骨ペンダントなど思ふ/洋子
平明といふ時間あり冬木立/洋子
ドトールに賀状書ゐてるサウスポー/洋子
マンホールの中に落ちれば冬の空/美恵子
奥様の冬の儀式のパックかな/美恵子
カレンダーの裏なにもなし十二月/美恵子
秒針の音迫りくる霜夜かな/恵美子
たましひとなるまでを父の日向ぼこ/恵美子
日向ぼこ影なき父に触れてをり/恵美子
少年の瞳の中に聖樹あり/千明
真夜中の秒針ひびく討入日/千明
夢・希望灯りていゐたる聖樹かな/千明




冬の虹神の死角に架かりけり
雪催かなしみの嵩増しにけり
鼻先で風のぶつかる十二月
寂寥が貼りつゐてくる十二月
十二月獣めく夜のありにけり