光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

隅田川七福神めぐり

あきらかに冬木の芽なり少年期
寒晴や高塔いまだ伸びんとす
冬日差す墓誌に血脈物語
倚り掛る冬木の影のゆらめけり
冬天へ伸びる鋼の心柱
人日やタイガーマスクになりにゆく
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デコちゃんに昭和の残照雪降れり
水仙や願書食み出す過去のあり
夜は雪のひとのかたちに積りけり
無常迅速今生に笹子鳴く