光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河 

(角川春樹主宰作品)
ゆずり葉や二句一章の詩を継ぎぬ
オリオンの彼方をわれの恵方とす
寒椿時間の束が落ちてゐる
ひとりはひとつのいのち日脚伸ぶ
去年今年はるかなこゑが亙りゆく
あらたまの夜明けを魂の亙るなり

本日出句3句
ひとはみな生きて流さる師走尽   特選
天山の虚空や鶴のこゑ渡る     秀逸
寒といふ大き静寂の水汲めり    秀逸