2011-02-01 墨田句会 吟行(神田明神・妻恋神社・神田天神) 風信子水やはらかく匂ひけり きさらぎの光の粒子浴びにけり 半地下のカレー屋にゐる雪女郎 青春の吊るされてゐる二月かな 往還の辻の明るき冬木の芽 暮れ泥む時代であるか梅真白 願ひごと重なり合うて梅枝垂る タクラマカン砂漠に塩湖冬の月 バレンタインデー呑気に残業してゐたり 調律のファの音聞こゆ春隣 薬莢の転がってゐる春野かな