光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

墨田句会 吟行(神田明神・妻恋神社・神田天神)

風信子水やはらかく匂ひけり
きさらぎの光の粒子浴びにけり 
半地下のカレー屋にゐる雪女郎 
青春の吊るされてゐる二月かな 
往還の辻の明るき冬木の芽  
暮れ泥む時代であるか梅真白
願ひごと重なり合うて梅枝垂る
タクラマカン砂漠に塩湖冬の月 
バレンタインデー呑気に残業してゐたり
調律のファの音聞こゆ春隣 
薬莢の転がってゐる春野かな