光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

蓮の実句会 吟行

花韮の幽かに匂ふ小雨かな
雪柳裾触るるまで撓りけり
ひと吹きの風に花びら耀けり
この国を信じ桜の咲きにけり
地震狂ひ花狂ふ日となりにけり


桜咲き悲しきことを蔽ひけり/清
春昼や夫と語らふカフェテラス/美智子
揺れてゐるそれぞれ風の雪柳/健治
恋猫よお前も今日は負け戦/八重子
花冷や震災の地を案じつつ/なつ子
早春の筧の水や深大寺/喜七郎
恋猫の眼光りて睨みけり/純子