光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河 

火の色の蝉の時雨となりにけり
敗戦の火の孤独なる天子かな
ひたひたとおんなも水も夜の秋

角川春樹主宰作品)
生きるとは老いてゆくこと健次の忌
健次の忌健次が遊ぶ昭和の灯
フクシマや静かなる日の静かな死
秋の水縹渺として昏ゆけり
処暑の雨なにを創りし手だらうか
たましひに触るる蝉声すばるの忌