光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

秋思

空を飛ぶペンギンのゐて秋うらら
草は穂に休まぬコイン駐車場
目詰まりを起す時間の秋思かな
止り木が虚数の位置となる夜長
秋蛍夜の向かうへ飛べずゐる
駅前でびい玉を売る星月夜
深海へ飛び込んでゐる星月夜
皮下脂肪ばかり殖やして水澄めり
秋天に鼻のあたまで触れにけり
掌の風爽やかにありにけり