2011-09-21 秋思 空を飛ぶペンギンのゐて秋うらら 草は穂に休まぬコイン駐車場 目詰まりを起す時間の秋思かな 止り木が虚数の位置となる夜長 秋蛍夜の向かうへ飛べずゐる 駅前でびい玉を売る星月夜 深海へ飛び込んでゐる星月夜 皮下脂肪ばかり殖やして水澄めり 秋天に鼻のあたまで触れにけり 掌の風爽やかにありにけり