光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」7月号 掲載作品

   夢殿

夢殿やしづかに降りぬ花の雨
     
花あれば花の師系のとこしなへ
    
斑鳩に日暮れを急かす花しぐれ
    
花の夜のブルーノートにキャメルの香 
  
どの木にも名前のありて風光る
    
信濃いま五月の水の奔りたる