セメントの匂ふ街なり春の雨 春雨の時間の中に這ひゐれり 燈を灯し電車過ぎゆく春の雨
福島 勲主宰 作品 砂山に砦のごとく若布干す 歳月の翳りの見ゆるめかり時 春の夜やしづかに崩えて砂の城 涅槃図の余白に鳥語生れけり 紅梅に雪霏々とあり義仲忌出句作品 孤独落つ二月荒川放水路 春の虹船は翼を持ちにけり 初蝶の少女のやうに止まりけり 水の…
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