光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

青樹会

福島 勲主宰 作品
砂山に砦のごとく若布干す
歳月の翳りの見ゆるめかり時
春の夜やしづかに崩えて砂の城
涅槃図の余白に鳥語生れけり
紅梅に雪霏々とあり義仲忌

出句作品
孤独落つ二月荒川放水路
春の虹船は翼を持ちにけり
初蝶の少女のやうに止まりけり
水の綺羅掬ひてゐたる白魚舟
風光る両手に水掻き生れけり