光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

十一月

海見ぬ間十一月の逝きにけり
冬夕焼雲の上なる雲のなし
かなしみの風切羽の鶴来る




パタゴニア紀行」
閉ざされし幾千年の時在れば我は対峙すイタリア氷河
乳白に青さ抱きて迫りくるロマンシェ氷河の滝に音無く
迫りくる氷河の端の蒼き滝無音の中に時刻みをり
フィヨルドの奥深く行く客船に虹の掛れるパタゴニア台地
白亜紀の住民の如氷河あり青き鼓動の零れてゐたる