光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河 

角川春樹主宰作品」
数え日の日暮は旅にゐるごとし
さえざえと揺るぎなき詩の羅針盤
独房のテレビとしゃべる三日かな
元旦やわが荒魂のしづかなり
年立つや個々にひとつの銀河あり
降る雪や琵琶といふ名の悲の器
未完なる空あり鶴の凍てりけり
 


寒の水人間の管落ちにけり  秀逸
岩走る水のこゑある淑気かな 秀逸
銃殺の朝まで添ひし雪女郎  佳作