光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河 江戸川勉強会

さざんくわのほぼちりつくすあかるさよ/美智子
縊るにはむかぬ襟巻だと思ふ/美智子
凍結のへりまでは日のさざめきぬ/美智子
ワット数のちがふ男女の裘/美智子
冬の木の千手の零す星の光ゲ/恵美子
そしてまた歳の話よ粥柱/ちえ
冬の虫心の枷を食べに来い/千明
糸切れしマリオネットや春を待つ/のりを
初風呂の妻のくるぶし美しき/のりを
嫁が君ちゃっと生き方変へやうか/健治
一陽来復忌明の日差し暖かし/光子
割烹着の母はいませり粥柱/光子
盤上に石打ちつけて寒の梅/真澄
花柊夕闇ぽたと零しけり/光声
赤蕪や戦忘れし男ども/光声
寒餅や人間喜劇幕上がる/光声