2011-03-01 ついたち句会(小石川植物園吟行) 化石属てふメタセコイアの花粉かな さるすべりへそ曲げてより囀らず 古池に水音たてり春のこゑ 鷹の坐す樹冠に春のこゑのあり 蘇鉄の実殺めし理由はヒ・ミ・ツ この星の裏は雛の夜なりけり 頬に触るる風に母ゐる弥生かな おつとあるをんなのこひや春蚕飼ふ 花万朶養生所井戸眠りをり 足跡は草の匂ひや春の雨 恋猫のすり抜けて行く來來軒 真昼間の淡雪紅くかかりけり 霾や仏像黙す窟のあり