2012-07-09 浅草 鬼灯市 四万六千日人生ゲームの半ばとす 鬼灯を鳴らせば見ゆるぽるとがる 花やしきより無口なる黒揚羽 片陰に己の影を忘れけり なんとなく鬼灯鳴らす真昼かな 熱り立つをんな鬼灯売ってをり 緋鯉一群女の虚無を吐きにけり 人混みを自由な蟻が過ぎりけり 涼しさをむつかしき貌来たりけり 金色の鴟尾の一服梅雨晴間