光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

浅草 鬼灯市

四万六千日人生ゲームの半ばとす
鬼灯を鳴らせば見ゆるぽるとがる
花やしきより無口なる黒揚羽
片陰に己の影を忘れけり
なんとなく鬼灯鳴らす真昼かな
熱り立つをんな鬼灯売ってをり
緋鯉一群女の虚無を吐きにけり
人混みを自由な蟻が過ぎりけり
涼しさをむつかしき貌来たりけり
金色の鴟尾の一服梅雨晴間