光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」二月号

源義忌出でたる月に黙礼す
彼の狼絶えて光の檻しづか  
ジャズ止んで身に木枯しを聞きゐたり 
無蓋車の走る天皇誕生日 
止り木に彼のイヴの夜の父がゐる    
標の樹とほくなりたる夕枯野