2013-06-13 鎌倉吟行 あぢさゐのうしろは海の暮れてをり ばらのあめとはのゆめみしゑひもせず 六月の海寂寥の水脈曳けり鎌倉といふ時空より黒揚羽 鎌倉に息ひそめ棲む青蜥蜴 切通しいつも雨なり沙羅の花 すぐそこに梅雨の海鳴り匂ふかな 十薬や詩は垂直の声ならむ