2016-12-07 第一句集『聲』 十二月八日 ふらんす堂より 第一句集『聲』を上梓。 ニンゲンの管の突つ立つ原爆忌 革命があかんべしてる浮いてこい 火の色の蟬の時雨となりにけり 日の名残り路地にありけり健次の忌 エンドロール流れ晩夏の固き椅子 ピアニスト立つてジャズ弾く健次の忌 天にこゑ泰山木のひらきけり 雁月夜いのちふたつの過りけり みづうみの空に水尾あり雁のこゑ 藤の実や日の当たりたる母の部屋 ひよんの実の穴より無灯艦隊来 弥彦嶺に遠くしづみぬ冬オリオン