光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

泣きに来る

枯野には父の木のあり泣きに来る

 

裸木となりて光を纏ひけり

 

寒禽の空を切り裂きわつと翔つ 

 

永遠の現在形を生きて 冬

 

いちどだけふれたるものに冬の虹

 

だれにでも抱かれる猫とゐる霜夜

 

冬銀河挟みあかんべしたる夢