光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」6月号 掲載作品

孤島
花あればたましひふるへゐたりけり 
ひとといふ孤島に落花しきりなる   
午後四時の裏側にゐる春愁     
母を訪ひ桜時雨のなか帰る     
つかのまの人棲む星や花夕焼    
花の日の暮れきる海のありにけり