光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

「河」三月号 発表作品

          冬たんぽぽ    

枯れてゆくもののこゑ聞き暖かし 

寄鍋やラヴ・ストーリーでも語らふか

通夜寒波たましひに人会ひに来る

あけらかんと骨となりける汝に雪

中村家の墓の透き間に 冬たんぽぽ

寒卵つなぐいのちの温みあり

しんしんと雪。津津と一行詩