光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

河誌 10月号 掲載作品

         野分へ向かへ    

一握の砂より零れゆく晩夏

新涼の月射す書架に黄金(エル)郷(ドラド) 

健次忌のsoulの雨となりにけり

十八歳の地図に秋の灯沁みるなり

三十八億年銀河を生きて我ら遇ふ

  「わが死後を書けばかならず春怒濤  寺山修司
大いなる葉月残照 生きてゐる
 
各々の野分へ向かへ一行詩