光声の徒然日記

十七音で日々を徒然なるままに記す

鬱王

春愁を掬ふ葛西の観覧車

鬱王はぺんぺん草に跪く

花ちらししづかな雨や啄木忌

啄木忌忘れな草の藍かなし

コロナ禍のぢつと手をみる啄木忌

「さぼうる」の木椅子二脚が囀れり

旅人の桜は海峡渡りけり